優良企業に学ぶ成功経営の10エッセンス

2014-07-19

優良企業経営者との面談経験から成功要因を探る

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 業績を着実に向上させて発展している中小企業には共通した成功の秘訣があります。優良企業の経営者の方々とお会いしてきた経験から、肌身で感じた10の特徴をピックアップしました。これらのポイントを参考にして、自社の経営を振り返って見ましょう。

1.徹底した顧客本位の経営姿勢

 「お客様の要望に最大限応えること」を通じて事業発展していることです。どの経営者にも見られた顕著な特長です。重要なことは「徹底して実行し続ける」ということです。

2.独自の技術、商品・サービスをもっている

 顧客から高い評価を得て成長している企業の多くは、他社(他店)ではマネできない技術、商品・サービスを持っています。「これだけは他に負けない」という強みをもっています。

3.人を大切にする

 業績の良い中小企業を訪問すると、出会う社員がみんなイキイキとしています。この職場で働くことに生きがいを持っているのです。このような企業の経営者は社員を人間として大切にし、自己実現の達成、安心して働ける環境づくりを重視しています。

4.「社会の中の自社」という意識

 発展する会社は顧客、地域、社会へのお役立ち精神、Win-Winのスタンスで社会貢献、地球環境を大切にする経営姿勢をもっています。

5.見えないところにも手を抜かない

 例えば料理人であれば、食材や使用する水にいたるまで気を抜かない姿勢です。顧客の直接目に触れないところで誠心誠意の努力をしてこそ、提供する技術、商品・サービスを通じて真の顧客満足が得られるのです。

6.良いことはすぐ実行する

 良いと判断したことはすぐに実行する「善は急げ」、早期着手の経営姿勢です。結果として「先んずれば人を制す」、他より一歩先を行く経営につながっています。

7.事業承継がしっかりされている

 将来の事業展望を明るい方向で語れる経営者は、事業承継が明確になっています。特に中小企業にとって、後継者の有無は事業の明暗を分かちます。事業の先行きを見据え、早めに将来を託せる後継者を確保・育成しておくことは経営者としての重要な責務です。

8.失敗から学ばせる姿勢

 高成長企業に見られる特長は、社員の新たな発想を積極的に採り入れて仕事を任せていることです。たとえ失敗しても「失敗から学ぶ」ことを大切に、そこから得たことを次の飛躍につなげています。失敗を責めない組織風土も大切です。

9.若い人材の育成に力を入れている

 若手社員が活躍する職場は、事業成長に勢いがあります。近い将来の本格的な人材不足に備え、会社の財産としての若手社員を早期にOJT中心で教育しています。

10.誠実な仕事ぶり、品質へのこだわり

 逆境にあっても強く生き延びる企業の特長は、どんな環境においても自社の経営方針の筋を通し、誠実な仕事ぶり、つまり質のよい仕事をしていることです。逆境の時にこそ、事業の真価が問われます。某建設工事会社は耐震強度偽装問題で多くの同業者が淘汰される中、長年にわたり品質にこだわりぬいた技術力があらためて評価され、業界全体がピンチの最中、受注が大幅に増加しました。経営において環境変化に対応した経営の見直しも必要ですが、揺るぎない経営姿勢を貫き、「ブレのない事業運営をすること」は大切なことです。

(中野区中小企業診断士会 豊岡来実)

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