平成28年新春講演会報告

2016-02-01

NPO法人中野中小企業診断士会が主催する恒例の新春講演会(第1部)が1月29日(金)15時から中野区産業振興センターで開催されました。当日は診断士会のメンバーと中野区内諸団体の方など約40名が出席されました。

1.講演会の概要
1.1 「少子高齢化・お産・育児に関する知見と中野医師会活動」
中野区 山田医院院長  山田 正興先生

山田先生は、中野区産業振興センターそばに開業する山田医院院長兼中野区医師会会長です。山田医院は2代目の山田正興先生が小児科、内科医院として承継され、地域のお産・育児の専門家として中野区の医療に貢献されています。
また、2013年より中野区医師会会長として、中野区の開業医師の支援や病院の代表としてご活躍されており、中野区全体の医療の発展に尽力されています。

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講演内容は少子化社会の課題として、人類の進化の歴史から大脳皮質の進化、未熟児主産、女性のライフスタイルの変化と健康問題などについて医者としての視点から講演いただき、普段聞くことのできない貴重な知識を得ることができました。特に女性の健康問題では昔の月経回数は50回程度であったが、現在は450回に増加していること、女性が生れた時の卵胞数は200万個から20歳頃には12万個、40歳では1万個に減少すること、そのため40歳以降の出産は流産率が飛躍的に高まること。また、子どもの貧困や若年妊娠と虐待について等の貴重な医学的な知見を得ることができました。

1.2 「医療コンサルタントから見た医業の話題と雑感」
オフィス眞鍋代表  眞鍋 一先生

眞鍋先生は、日本医科大学の事務長を経験され、現在は厚生労働省の事業である「勤務環境改善マネジメントシステム」の委託機関である公益社団法人医業経営コンサルタント協会の全国委員長をされています。

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講演内容は、自らの経験から得られた知見や医療に関する雑感を含めてお話をいただきました。特に病院や医院などの医療機関は、ドクターが権限を持っていることもあり、経営や顧客満足の視点乏しいことが課題であること。今後医療機関が成長していくためには経営やマネジメント能力を高めることが重要であるため、経営が分かる中小企業診断士等との協業を積極的に進めていきたいこと等、今後の我々のビジネス展開の上でも参考になるお話が聞けました。

2.賀詞交歓会
第2部の賀詞交歓会は17時30分から近くのナカノバ食堂において、中野区長や中小企業支援機関の皆様をお迎えして47名の出席のもと盛大に行われました。

中野中小企業診断士会 研修部 月原弘

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