「オンリーワンの店づくり」を成功に導くポイント

2012-04-07

※ 2010年8月4日に中野区HPに掲載された記事です。

生花店の事例でみるSWOT分析を活用した独自性の発見と展開

売上不振に悩んでいる店こそ「持ち味を生かせる道」を考えましょう。特に小規模店では「独自性をどれだけ打ち出せるか」が重要な勝ち残り策なのです。小さくても力持ち。ちょっとスパイスのきいた特徴ある店づくりを始めてみませんか?

お店の独自性を発見して、オンリーワンの強みを発揮するにはどうすれば良いでしょうか?
中野区の幹線道路から少し入った所に立地し、宅配をメインに営業を展開するA生花店の事例をご紹介しましょう。
オンリーワンの店づくりをするには、まず、 自分のお店の強み・弱みはなにかを知ることです。さらに自己満足で終わらないためにも事業のチャンスやピンチの状態を知ることが大切です。それによって、自店の進むべき道が見えてきます。
A生花店では、以下のような表を作成して整理しました。この方法はSWOT分析といって事業戦略の方向性を考えるのに有効なツールです。

swat

SWOT分析の結果、この店は売上の伸び悩みの原因が販売促進などの営業力の弱さにあり、多くの顧客を逃していることがわかりました。ここで、整理した表の中で「機会」をとらえ、「脅威」を回避する為に「強み」を最大限に活かす方法を考えます。
A生花店では潜在顧客が多く存在する宅配による生花販売を強みとして付加価値の高い フラワーアレンジメントの宅配ネット販売にも進出し、商圏の枠を超えた販売拡大を目指して現在も健闘を続けています。また、お店ではフラワー教室も開催し、サロン的雰囲気でお客様にやすらぎを与える空間づくりも心がけています。

さあ、あなたのお店でも強み・弱みの分析をしてみてください。きっと今まで気づかなかった新たな発見により、お店のオリジナルティーを発揮する道がみえてくることでしょう。

(中野区中小企業診断士会  豊岡 来実

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