第48回(平成30年度第1回)「中野いきいきセミナー」
第48回(平成30年度第1回)「中野いきいきセミナー」が、11月23日(金)13時から17時まで中野サンプラザ7階研修ルームにおいて開催されました。
従来は、診断士としての実務的なスキル向上を目指した会員対象のセミナーとでしたが、今回より会員外の経営者に経営に役立つ情報を提供する公開セミナーに変更いたしました。今回の参加者は、会員24名、外部経営者3名でした。今後は、より多くの外部経営者にも参加いただけるよう、情宣していく予定にしております。
第1部は、津山淳二会員から「必見!小規模事業者のためのマーケティング講座」を講演いただきました。津山会員は、営業アウトソージング会社、営業コンサルティング会社等で法人営業及び営業部門責任者を歴任した後、津山コンサルティングオフィスを設立し、販路開拓・営業力強化において具体的な実行支援を行っています。経営者にとってマーケティングは必須の経営課題であり、いかにお金を掛けず新たな顧客を探し出し、売上を最大化することが重要です。小規模事業者にとって重要なマーケティング施策を実際の支援事例を紹介しながら解説いただきました。
第2部では、吉岡早苗会員に「組織力の強化はコミュニケーションから」をテーマに講義いただきました。吉岡会員は、株式会社リクルート・フロムエーでの営業マン時代に人事組織に悩みを抱える中小企業経営者を支援し、社会保険労務士として独立してからも中小企業の人材育成を通した組織活性化支援の活動をしています。企業として成果を上げるには、組織としての力を発揮することが必要であり、その組織は共通の目的を達成しようと一丸となった人の集まりのことです。そこに欠かせないコミュニケーション、特に組織力強化のためにリーダーに必要なコミュニケーションについてお話しいただきました。
第3部では、クリーニング会社にて主にクリーニング工場の業務改善、生産性改善、コスト改善などの生産管理業務に従事し、現在は中小企業診断士として、商店街支援、創業支援を中心に活動している石川拓也会員から「現場改善による生産性向上の考え方」についてお話しいただきました。昨今、「働き方改革」として生産性の向上が中小企業においても大きな課題となっています。そのはじめの一歩として現場における業務改善について、コストをかけない知恵と汗を出して行う現場改善のコツから、生産性の具体的な向上策について講義いただきました。
それぞれ中小企業の経営においてタイムリーかつ重要なテーマ、内容であり、講師の方と参加者の間で時間が足りないほど活発な質疑が行われました。終了後に開催された懇親会も、講師の方を囲んだ有意義な情報交流の場になりました。
中野いきいきセミナーは、引き続き公開セミナーとして実施していますので、会員の方には積極的に参加いただくとともに、外部経営者の方に声をかけていただきたいと思います。
研修部 小林久人