ソラマチとおしなり商店街見学会

2013-12-01

NPO法人中野中小企業診断士会主催「ソラマチとおしなり商店街見学会」が、11月16日(土)に実施されました。

1.見学会の概要
~巨大施設開業の影響を俯瞰~
東京スカイツリーが平成24年5月に開業してから1年間で展望台入場者638万人、ソラマチ来街者が5,080万人と当初目標を大きく超えています。晴天に恵まれた当日も、展望台入口には当日券を求める列ができ、ソラマチは人で溢れかえるほどでした。
今回の見学会では、ソラマチ、近隣商店街の見学に加え、東武タウンソラマチ(株)(木村社長)、墨田区観光協会(古谷事務局長)、おしなり商店街(黒田副理事長)の3者から多角的にお話を伺いました。

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2.東京ソラマチ
~観光から日常の駅ビル・商店街へ~
スカイツリーの足元に位置する大型商業施設「東京ソラマチ」のターゲットは、「観光」「沿線・地域」「アーバンツーリズム」を融合したもの。そのため、一見すると店舗構成が、雑然とした印象を受けます。
遠方からの観光客は減少してきているようなので、沿線利用者や地元客のリピーター化が今後の課題となります。そのために、テナントを入れ替える必要も出てくるかもしれません。

3.墨田区観光協会
~「モノづくり」と観光の融合へ~
「モノづくり」のイメージが強かった墨田区ですが、スカイツリーの建設が決まり、観光化を目指すため、平成21年に墨田区観光協会を設立しました。今年度より区からの助成がなくなったものの、ソラマチ内の「産業観光プラザすみだまち処」の運営などにより、自立の途に就いてきました。
今後は、スカイツリーを起点とした街歩きツアーの開発などに注力し、地域活性化を図っていくそうです。

4.おしなり商店街
~個店の魅力アップこそが重要~
スカイツリー建設中は見物客で賑わった地元商店街ですが、開業後は客足がダウンしています。おしなり商店街も、各種セールやマラソンやジャズフェスティバルと連携したイベントを開催してきたものの、スカイツリーへの来場者を取り込めていません。
引き続き、キャラクター「おしなりくん」を前面に出し、商店街全体のイメージアップを進めていく方針です。店舗毎のターゲットが、観光客であったり、地元客であったりと相違しているので、個店毎の魅力向上が鍵となりそうです。

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終了後は懇親会を行い、盛り沢山の企画が詰まった見学会で、充実した1日を過ごすことができました。

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