平成24年度第2回「中野いきいきセミナー」

2013-05-06

平成24年度第2回「中野いきいきセミナー」が3月30日(土)13時から17時まで、アーバンネット中野ビル東京リーガルマインド様第2研修室で開催されました。中野診断士会メンバーを中心に25名が参加しました。

第1部は、薬剤師・中小企業診断士として活躍されている大原律子会員から「調剤薬局が今後果たすべき役割」について講演をいただきました。主な講演内容は、①薬剤師及び調剤薬局・医療費などの推移と現況について、②調剤報酬の改定と調剤薬局の現場で起きていること、③調剤薬局を取り巻く環境と課題及び薬局が今後果たすべき役割でした。強く印象に残ったのは「調剤薬局は製造業とサービス業」の2面を持っており、今後は「サービス業」という視点を重視することで、顧客からのクレームを防ぎ相互の信頼関係を高めることが重要であること。また、調剤薬局は調剤報酬の減少に伴う経営悪化によりM&Aや再編・淘汰が進んでいるが、今後調剤薬局が生き残っていくためには処方箋を待っているだけの「調剤薬局」から地域に密着した「薬局」への転換が必要であること。調剤薬局が今後果たすべき役割としては、医療、保健、介護、子育てなど何でも相談できる窓口機能を持った薬局として、健康無料相談や健康教室の開催、健康促進へのアドバイスや提案が必要であるとのことでした。会員からの多くの意見や質問が寄せられました。

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第2部では、中野中小企業診断士会の創立当初から今日まで中心になって支援をされてきた宇佐美昭司会員から、15年にわたりアドバイザーとして支援をされてきた「地域商店街活性化活動を振り返って」というテーマで、講演をいただきました。「新井地域の活性化を考える会」が15年前に発足してから今日まで約30回の会合を重ねながら、様々の改善に取り組んできました。宇佐美会員はこの会合に最初からすべて参加し、アドバーザーとして地域の活性化に貢献されてきました。第1回から第29回会合でのメンバーの話合いや合意事項・決定事項、第2回会合以降取り組みをしてきた成功事例や失敗事例などを詳しく話していただきました。先ず会合で検討したことは、①金をかける前にやるべきこととして「気持ちからの挨拶」「街の清掃や親切な道案内」②「新井薬師の8の日の盛り上げ方」 ③大型スーパーの出店対策などでした。15年間にわたり会員からのアイデアの集約方法や商店街及び関連団体との協力体制の作り方などについての支援内容が集約されており、地域活性化を考えるための事例として大いに参考にしたい内容でした。
その後、17時30分から恒例の懇親会が開催され、盛大で有意義な情報交流が行われました。
中野いきいきセミナーは、NPO法人中野中小企業診断士会メンバーを中心に区内中小企業者や関連支援機関の皆様を含めた勉強会として、毎年3月と9月に実施しています。来年度からは外部の方々にもより多くご参加いただけるよう、外部向けの講演テーマも取り入れていく予定です。一般の方にも開放していますのでお知り合いの方へも声をかけていただき、ご自由に参加していただきたいと思います。

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研修部 月原弘

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