成功する事業化アイデアの条件
※2010年8月4日に中野区HPに掲載された記事です。
新しく事業を始めようとした時にそのアイデアを客観的にチェックしてみることをお薦めします。
創業支援の現場で投げかける、6つの質問を以下にあげます。
ともすれば自作のアイデアにおぼれ、状況を見失うことがありますので参考にして下さい。
質問1 その事業は自分で運営できるものですか?
質問2 その事業は自分でやりたいと思っていたことですか?
質問3 その事業の社会的意義は何ですか?
質問4 その事業に対するニーズはありますか?
質問5 その事業は他に無い独自のものですか?
質問6 事業化のタイミングは検討しましたか?
チェックポイント1 自分で出来るものであること
この事業化アイデアは、自分や自分達の仲間の専門性をいかせることができる。しかも、その優位性は高く、他の追従を許さない。
○他人任せの事業化は失敗する確率が高いので注意しましょう。
チェックポイント2 自分がやりたいと思っていたこと
この事業化アイデアは好きで楽しく、困難な局面になっても、あきらめることなく、長く続けることができる。
○単純に儲かりそうだからとか、いま流行しているからという事では長続きしませんね。
チェックポイント3 社会的意義を持っていること
目先ではなく、長期的に事業が成立していける、社会的な欲求や環境条件に適合している。
○誇りをもって事業に取り組みたいものです。
チェックポイント4 社会的(個人あるいは企業の)ニーズに合致していること
企業や個人のニーズに適合し、時代感覚にマッチした形態が維持適合できる。
○その事業が必要とされているのかどうか、市場調査をしっかりと行ないましょう。
チェックポイント5 明確な差別化ができていること
自分らしさ、オリジナリティを明確に示し、他との優位的相違点を際立たせることができる。
○極論してしまえば、自分の事業でしか提供されない商品やサービスがあるかどうかです。
チェックポイント6 事業化のタイミングを決めること
事業化アイデアの企画から商品・製品化等までの時期の設定は大切。特に発表・発売等についてのタイミングは、その生死をわける重要な決定事項で、慎重かつ的確な判断が求められる。
○類似のアイディアが既に発表されていないか、簡単に真似される危険はないか、専門家に相談する事も大切ですね。
(中野区中小企業診断士会 鈴木 勇吉)